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category :    シューカツへの応援歌

茶番劇にしないための「正しい」就活 企業編

茶番とは、もともと江戸時代にはじまった滑稽な即興寸劇のことらしい。転じて、「底の見え透いた、下手な芝居」。

学生心の叫び:「学生時代に何やったかって?バイトとかサークルとか、みんな同じような答えしかできねぇのはわかってんだろ。なら聞くな!どうせ学校名しか見てないくせによ」

人事の責任者に言いたい。どんな人をとりたいのか、もうちょっと「見える化」したら?特にマスコミ関係の人ははっきり告げればいい。「ウチは××大学以上の偏差値の人、あるいは社会的に認められた●●賞などを受けた人しか興味がない。それ以外の人は、制作会社にエントリーしてください」。淡い期待ともに行なう記念受験は、する側もされる側も、お互い労力とコストのムダだ。

しかし、多くの企業は記念受験を防ぐ術を講じない。なぜか。それはあなた方学生が「客」あるいは「見込み客」だからだ。

以前、人事担当者の寄り合いで、面白いやり取りを聞いた。
A:「うちはシビアに接するよ。だって飛行機買ってくれる学生さんなんていないもんね」
B:「いいなぁ~、ウチ家電やから。ダメ出しだしするときも、メールでしないねん。『ホントにゴメンネ』て電話口で頭下げてるよ」

ちなみに、巷の「人気企業ランキング」を見てごらん。多くがBtoC、あなたたちをエンドユーザーにしている企業だ。ここへの上位ランクが人事の至上命令になっているところもある。広告宣伝費のつもりだろう。

そこで、会社側には、もうひと手間お願いしたい。エントリーシートは、最悪、情報会社に丸投げしたっても構わない。ただ面接だけは、どこが評価されなかったのか、そこをどうすればよいか、知らせてやってくれまいか。彼ら・彼女らは、貴社とは縁がなかったかもしれない。でも次代を担う、貴重な人材である。ひとことアドバイスをし、考える場を与えてから次に送りだしてやってほしい。それが社会全体への教育投資になるはずだ。



長めのコラムになってしまったので、「『正しい』就活 学生編」は次回に。

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茶番劇にしないための「正しい」就活 学生編

前回の続き。今度は採用する側だ。

人事の嘆き節:「あぁ、お次は『バイトの接客サービスの向上』か、はたまた『やる気のないサークルの雰囲気改善』か。『異口同音』という四字熟語の意味が身にしみてわかったよ」

その嘆き、半分はアンタがたのせいだ。そりゃあ、起伏の少ない、かつ同じような環境でくらしている若者らに「印象的な出来事」なんてこと聞いたら、「バイト」か「クラブ」、よくて期間限定の「ボランティア」しか出てこないよ。一体、何を期待しているのかね?それとも、アフリカのキンバリー鉱山に挑む鉱夫のように、「ダイヤの原石が出るまで、掘って掘って掘りまくれ!」か?不毛だねぇ、地球に人類が作った穴の大きさの記録を、塗り替えるつもりか?環境破壊だよ、それ。

ただ、それでも学生さんたちに言いたい。なんかやっぱり、勘違いしている部分がないか、就活へのアプローチの仕方を見直す必要はないかと。

まず伝えたいのは、世の中に正解はない、ということ。みんなのエントリーシートなんかを見ていると、センター試験のようになんか一つの正解があるはずという思い込みがあって、それに向かって一生懸命書いているような気がする。でなきゃ、「接客サービスが苦手だった私」「問題のあるクラブに所属する僕」が、世の中にそこまでたくさんいるとは思えないけどな。いろんな人がいるんだから、それぞれの関心も、一生懸命取り組んだことも、様々なはずだ。

そして、就活で出会うのは、あなたという人間に対し、予備知識が全くない人だということを忘れてはいけない。「こんな感じ」や「雰囲気」といった主観を伝えるだけでは理解してもらえない。「何がどうしてどうなったのか」という客観的事実をもとに、自分の考えを伝える必要がある。ただし、使い慣れない、借り物の言葉で表現すると、一番大切な部分が抜け落ちてしまう。

少々言葉が幼稚になっても、長ったらしくなっても構わない。自分のありのままの姿や考えを、ありのままの言葉で伝えてごらん。きっと相手は耳を傾けてくれるよ。それで興味を持ってもらえないなら、仕方ない。その程度の会社なんだから。

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添削スタッフのつぶやき

採用側は、「ほしい人像」を明確に

やー大変だ大変だ。人事の人も大変だ。一日何百枚と、こんな同じようなセリフを読まされたり、聞かされたりするんだから。バイト、旅行、サークル、この3大ネタからの出典を禁ず、という但し書きをエントリーシートの隅っこにでも入れておけば、人事サイドの精神的苦痛も軽減するかも。とはいえ、実際、情報会社にエントリーシートを丸投げして、そして情報会社は大学名しか見ていない、ってこともよく聞くんだけどね。

こうした不毛な事態を生んだのは、会社の採用スタンスの不透明さだと思う。どんな人が欲しいのかハッキリ書いてないんだもん。ちなみに、某精密機器メーカーの会社案内をのぞいてみよう。なになに、「環境変化に対応していける」? ヒラメかカメレオンでも雇うのだろうか。「こだわりを持ち」?「変化」と「こだわり」を一つの人間の中で両立させようとすること自体、可能なのか?こんな抽象的なことばかり書いているから、学生が何をアピールしていいかわからなくなるんだよ。やっぱり、自業自得かな。

最近はインターンシップの浸透で、学生たちも会社の理念とか考え方、仕事の中身とかはよくつかめるようになってきたようだ。でもやはり、求人に対する十分な情報開示が、学生に対しできているとは思えない。求人が最終目的なのだから、きれい事はやめて、採用側はどんな人が欲しいのか明示してほしい。前にも言ったたけど、ある偏差値以上の大学しか取るつもりがないんだったら、それをはっきり書いてほしい。

学生側は、エントリーシートにせよ面接にせよ、企業から聞かれていることは何か、しっかりと質問内容を捉えてから回答を用意しないと。聞かれていることにまともに答えている学生があまりにも少ない。また、取るに足りないことをの題材に取り上げ、本来相手に知ってもらえばいいことを見落としている場合も多い。お互いに相手の意図をよくとらえ、それぞれ本音で語り合うことが、双方の時間と労力のロスを少なくすることにつながると思うんだけど、現実は厳しい。

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12・1就活解禁日

今日は就活解禁日。

アユの稚魚が渓流に一斉に解き放たれるように、今日からスーツ姿の若者が街を泳ぎ回るだろう。

世間の波しぶきを浴びる初めての経験だ。四角い画面の中から見えるものだけが「世間」ではない。涙が流れる自分の目で、痛みを感じる自分の体で、できるだけいろんなものを見、体験してほしい。

がんばれ、就活生。

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自己PRと志望動機が意味するもの

添削シーズンが始まった。自分のところ主催のもの、他の業者さんから頼まれたものなど、多いときは一日十数枚書き上げなきゃならない。たかが十数枚と言うなかれ。例えば400字の自己PRについて少なくとも600字はコメントしているのだ。多いスタッフだと1000字以上書くこともある。文章スタイルからその人の性格を類推し、とにかく判りやすく書くように心を砕く。下書きはしているのだが、気に入らなくてもう一度表現を考えたりもする。さらにこれと向き合っている間は一切飲み物は禁止。コーヒーのシミなんかつけちゃあ一大事だ。

そんな中、最近減ったものの、ときどき「自己PR」と「志望動機」との書き分けができていないケースを見る。どうして自己PRで書いたことを志望動機で繰り返すんだろう。わざわざ設問も、記入欄も分けているのに。逆に自己PRで描いた人格と、志望動機で訴える強みが乖離(かいり)している例も見受けられる。

ここでハッキリさせておきたいのは、自己PRとは「現在(に至るまで)の自分を語ること」であり、志望動機とは「未来の自分像を描くこと」だということ。過去の業績,あるいはそこから類推される可能性がいかに素晴らしかろうとも、志望動機というビジョンがなければ期待できない。まるで不況にあえぐどっかの国だ。翻っていかに素晴らしい未来を語ろうと、過去というベースが脆弱であればその人への信頼は揺らぐ。軸足をどちらに置くかはその人の自由だが、両方を踏まえないとしっかりと立つことはできないのだ。この当たり前のことをもう一度認識してもらい、少しでも赤ペンのインクの減り具合を少なくして欲しいと切に願っている。

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