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category :    添削道場(社会人)

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社会人のための添削道場 其の壱

L.C.研究所に添削を頼みたいけど、財布か、あるいは時間の都合で自分で何とかしなければいけない方。はたまた、とにかく人に頼るのがキライな方。評価をする側はどういう点を見ているのか、何に注意しなければならないのか、あなただけにコッソリ教えます。できれば連載にしたいですね。



「書き出し」の意味

当研究所に「頼もう~」の客人の声。急いで門人Aが戸を開けると、原稿用紙を握りしめてたたずむ一人の姿が。名は「道場洋蔵」というらしい。どっかで聞いたような名だが、顔を見るなり血相を変えて迫ってきた。

洋蔵:「管理職論文試験の下書きを持ってきた、頼むから見てくれ!あと3日で本番なんだ」

門人A:「師匠は、今外出中です」

洋蔵:「あんたでもいい、とにかく見てくれよ、今年落ちると後がないんだ!」

「駆け込みで来るやつほど、本来じっくりと指導が必要なやつが多い」との田原師匠の言葉を思い出しながら、Aは原稿用紙に目を落とした。

洋蔵の原稿(書き出し)

テーマ「管理職としての役割」

 リーマンショック以来の米景気の落ち込み、また最近の円高やユーロ危機、あるいは安定しない原油価格など日本を取り巻く経済環境は厳しさを増している。こういった中で中国、インドなどの新興国は着実に経済成長を遂げる一方、日本の経済はGNPが*%である。また、昨年の大震災、長期的要因としては少子高齢化や就職難など、日本の内部にも明るい材料は見当たらないが、当社においても2年連続の赤字決算が続いている。この中で当社は、中期3カ年計画を策定し、本年度がその最終年度に当たる。そして、この難局を何とか打開するため、…

門人A:「洋蔵さんの会社って、業種は何なんですか」

洋蔵:「IT関連なんだ」

門人A:「円高や原油価格、新興国の勃興、少子化高齢化が、どう仕事に関係しているんですか?」

洋蔵:「…」

洋蔵は答えに窮し、背を向けて帰って行ってしまった。論文の書き出しは、俳句ではない。経済に関係した「季語」をとりあえず並べたらいいわけじゃないのだ(俳句だってそうじゃないが)。あくまでも自分の書きたい「主張」を良く理解してもらうための、状況説明でなくてはならない。

本日の門前払い

聞きかじりの経済情勢の知識で、とりあえず字数を稼ぐ輩(やから)道場

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社会人のための添削道場 其の弐

久々の添削道場、閉門していないぞ!


ビジネス用語の意味

当研究所に「頼もう~」の客人の声。急いで門人Bが戸を開けると、原稿用紙を握りしめてたたずむ一人の姿が。名は「ルー小柴」というらしい。どっかで聞いたような名だが、顔を見るなり口を開いて懇願する。

小柴:「スミマセン。あと1カ月後で昇進テストなんですが、田原師匠は?」

門人B:「ただいま休憩時間中で不在です。すぐに呼びもどしますのでお待ちください。まずは控えの間に」

小柴:「あんたでもいい、ラフ原稿なので。その指摘をもらってからリライトして出直します」

師匠不在の非礼を詫びつつ、Bは原稿用紙に目を落とした。

小柴の原稿(書き出しと終わりの抜粋)

テーマ「職場のリーダーの役割」
 ここ数年、グローバルスタンダードの考え方が浸透してきたことから、当社でもコンプライアンスが注目されている。これは、全てのステークホルダーに関し、CSRが問われているものだ。当部門プロジェクトについても、製造過程のPDCAサイクルにおいて、真のリスクマネジメントを考慮しなければならない。・・・このためには、やはり部門間のコミュニケーションがポイントであると思量する。よってクロスファンクショナルな考え方を取り入れ、全ての従業員がコミットメントする、そんなマネジメントリーダーを目指したい。

門人B:「小柴さんって、日本人ですか」

小柴:「生粋のジャパニーズだ」

門人B:「どうしてこんなに、横文字が多いんですかね。『部門間のコミュニケーション』って、具体的にどういう行為や関わり方を指すんですか?」

小柴:「…」

小柴は答えに窮し、肩を落として帰って行ってしまった。論文は、巷のコンサルタントのように、知りうる限りのビジネス用語をちりばめればいいものではない(全部のコンサルがそうではないが)。あくまでも意味をよく理解し、適材適所で使わねば、オウムやインコの繰り返しと変わりない。

本日の門前払い

ビジネス用語を並べれば、事足りると信じている輩(やから) 道場

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社会人のための添削道場 其の参

昇進昇格試験を控えているサラリーパーソンの皆さん!お盆休みは絶好の勉強シーズン。ただ、職場のボスは不在でも、家庭内ボス(妻)から家事諸般のミッションが与えられているかもしれない。それも試練だ。合間を縫って、一本論文を書いてみよう。どうして取り組んでよいかわからない方は、ぜひわれわれのL.C.研究所にご連絡を。

どんな立場で書くか

当研究所に「頼もう~」の客人の声。開門した門人Cに「田原宗二朗」という男が、セカセカしたした口調で迫ってきた。師匠と同じ姓だ。ややこしい。Cが応答しようと思ってもすぐに話を遮り、口を開かせない。

宗二朗:「師匠はいるんですか?いないんですか?どっち?」

門人C:「あいにく来客中です。しばらくお待ちを」

宗二朗:「本当?居留守使ってるんじゃないの?じゃあ、ちょっとあんたが原稿に目を通してよ、師匠に見てもらう前に」

どこかで見たような顔、態度だと思いつつ、Cは原稿用紙に目を落とした。

宗二朗の原稿(書き出しと終わりの抜粋)

テーマ「管理職としての取り組み」

 「失われた10年」以降、日本経済は低迷を続けている。1995年と2004年にはGDPベースで見ればやや上向きに転じたものの、2007年のリーマンショックでの日本は致命的な一撃を受けた。一方、海外に目を転じれば、いわゆるBRICsが台頭、2010年には中国のGDPは日本を抜き世界第2位となった。本格的なグローバリゼーションの波を受け、当社では昨年「××計画」に基づき事業の再構築を行ない、2000人を超えるリストラ、××事業からの撤退を行ない、今年度上半期(見込み)では経常利益は×億円に回復した。PERも(中略)…これを踏まえた当部の課題は、・・・背景は・・・原因は・・・そして、管理職の役割はこれを解決することにある。私は常にリスクを予測し、トラブルの回避、不具合発生率を×%以内に押さえることを目標に掲げたい。

門人C:「わかりやすい経済解説ですね。宗二朗さんの仕事は何ですか」

宗二朗:「メーカー××社○○工場の技術管理だよ。現場の監督職になるための試験だ」

門人C:「あれ?じゃあどうして、日本がどうした、会社はこうしたとかの3人称過去形主体の評論調なんですか?特に現場を仕切るんだったら、『オレはこうしたい』っていう1人称未来形が中心になると思うんですが」

宗二朗:「…」

宗二朗は答えに窮したあげく、「じゃあCMいきましょう」と意味不明の言葉を残してそそくさと去った。会社に「評論家」はいらない。これは口先ばかりで終わる人間への揶揄(やゆ)の言葉である。社内論文は、解説を目的とする評論ではなく、「現場」で起こる事件をどう解決するかを書くものだ。

本日の門前払い
目の前に山積する課題を3人称過去形で語る輩(やから)  道場
 

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