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論ギブ講座 其の七 「迷信と妄信を廃せよ!」 3

世にはびこる通説を、世迷言(よまいごと)として斬っては捨てる一徹。一体、「疑似相関」とは何か。以下、論理学というよりも、統計学方面に迷走してしまった今シリーズの完結編!

一 徹:「よいか。‘疑似相関’の‘疑似’は、本物によく似ていてまぎらわしいこと、‘相関’とはある1つのものが変化すると他方も変化することよ。つまり、関係がないのに関係があるように見えること、といってよい」
アッコ:「でも、ここの頁に調査結果として一次関数のグラフがあってよ。横軸に一日の摂取食品数、縦軸が成績で右上がりの直線になっているわ」

一 徹:「確かに、グラフなんぞがあるともっともらしく見えるよの。じゃが考えてもみい。一回の食卓に多くの食品を出せるのはどんな家かの?」
アッコ:「お金持ちの家庭じゃないかしら」
一 徹:「そうじゃ。東大の学生の過半数が、年収950万以上じゃったという数年前のデータを思い出すがよい。食品の数ではなく、子育てにかけられる金、すなわち家の経済力が真の要因になっとる可能性が高い」
アッコ:「まあ…」

一 徹:「あるいはこうも考えられよう。子にいろいろな種類の食べ物を与えようとする家庭は、教育に熱心である、ゆえに成績のよい子が多い、と」
アッコ:「そうね。あ、こんなこともあるかもしれないわ。知識の豊富な子の方が、いろいろな食品を区別できるかもしれないわよ。小松菜とほうれん草なんて、見分けがつかないもの。摂取食品数を子ども自身に聞いて確かめたのだったら、という前提だけど。」

一 徹:「まさにそのとおりよ!その場合は、、因果関係が逆になる」
アッコ:「因果関係って?」
一 徹:「原因と結果の関係じゃ。カゲマ先生説が『多くの食品を摂取する→だから成績のよい子になる』に対して、さっきの考え方だと『成績がよい子→だから多くの種類の食品を摂取していることを理解している』と原因と結果が入れ替わる」

アッコ:「じゃあ、この本の話は信用できないのね?」
一 徹:「まあ、これだけでは疑似相関であると言い切ることはできん。が、食品数と成績が関連しとると断言するのは、ちと行き過ぎよの。そもそも、教育ママの暑苦しい願望を、食品の数という形で押し付けられる、当の子どもこそ迷惑よ」

アッコ:「…養成ギプス程じゃないと思うけど、お父さん…」

おわり

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