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モーツァルトのタイムマネジメント

芸術の秋。NHK「ららら♪クラシック『天才モーツァルトの素顔』」(再放送)の番組中で、面白いことを言っていた。モーツァルトの旋律は平凡で、一見、同時代の音楽家の作品との区別がつかないんだそうである。

じゃあ、どうして他の凡百の作家に埋もれず、モーツァルトだけが400年後の今でも燦然たる輝きを放っているか。その秘密は、彼の「タイムマネジメント」の才にあるという。

といっても、これは日経ビジネスやプレジデント特集に登場するような「デキル男的タイムマネジメント」ではない。彼は宮廷音楽家になるためのシューカツにことごとく失敗、貧困のうちに死んだ‘だめんず’である。あくまでも作品の上での話だ。

番組は『アイネ・クライネ・ナハムトジーク』を例にとる。超有名な歌いだし部分では「タッタ タッタ タタタタター~」を2回繰り返す。3回目、「またかい」と単調さにうんざりしかけたところに、繰り返しの音を微妙にずらし、転調する。そして違うモチーフを展開かけたところに、またもとの歌いだしに戻る、といった具合だ。聴き手の期待感を外す、絶妙な間合いのツボ、そこにモーツァルトの真骨頂があるというのだ。

この間合いのツボの大切さは、音楽だけにとどまらない。落語や芝居はもちろん、仕事のプレゼンだってそうである。‘神’と称えられるジョブズ氏(ホントに天国に行ってしまった)も間合いの大切さを‘禅’を引き合いにして説いている。

ちなみに『アイネ・クライネ・ナハムトジーク』とは「夜のための小さな曲」という意味である。秋の夜長、こんな想いにふけりながら、モーツァルトに親しんでみてはいかが?

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