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言葉バトル 「イタい」vs「痛々しい」編

そろそろ来年度の就活準備が本格化してきたね、こっちも心の準備をしないと。「先輩たちのの就活記」といった類の資料を読んでいて、面白いこぼれ話を見つけた。

「1対1の3次面接の時だった。相手は40代の中間管理職、といった感じの人の良さそうなオジサンだった。雑談になって、『キミはどんなアーティストが好きなの?」と聞かれたとき『××です』という俺の答えに、一瞬困惑の顔を見せたオジサン。急いで笑顔を作り「そうかっ、××かっ!」と強く何度もうなずく。イタかった」

この「イタい」という言葉、実は私も愛用者の一人である。「痛い奴」「イタいギャグ」などは、この言葉以外ではニュアンスの伝達がうまくいかない。なにっ、言語研究者のはしくれのくせに、そんな2ちゃん語を使うなだと?じゃあ由緒正しき、広辞苑・広辞林掲載語の「痛々しい」はどうか。「かわいそう、あわれを誘う、みていられない」。なんだ、ほぼ一緒の意味じゃないか!?

でもさっきのこぼれ話の最後を「イタイタしい」とすると、意味は通じるが、やはり微妙に違う。私なりに考察すると、「痛々しい」が客観的な観察によるもので、他人と共有することを前提にした感情表現であるのに対し、「イタい」は主観的観察であることを強調しているような気がする。そもそも、言葉の出発点からして違う。「ギブスはめていて痛々しいなぁ」といえるが、「ギブスはめていてイタい」のは本人だけである。

似たような言葉の関係が、「サムい」「寒々しい」の間にも見られる。否定的なニュアンスで使われている所も共通点だ。言葉ってオモシロいなぁ、他にこんな語はないだろうか?あれば教えてほしい。コメント受付にしているから。

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