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体罰は「精神力の強さ」のネタになるか?

正月明け早々、体罰を苦にした高校生が亡くなるという痛ましい事件が報道された。残された家族、友人の無念はいかばかりかと思う。

ところが、エントリーシートでは、年に1、2人の割合で高校時代などの「体罰」をネタにする学生さんがいるのだ。ときどき「平手打ちで鼓膜が破れた」とか「殴られて頸椎を痛めた」とか、病院沙汰の話まである。当人たちに聞いてみると案外平気で「これで精神が鍛えられた」とか「顧問やチームとの絆が深まった」などと言うことが多い。

たしかに、指導する側が、言葉だけで自分の思いを伝えるのは限度があるかもしれない。ただ、それは指導されるとの間に、絶対の信頼が確立している時だけではないか。運動場100周などの懲罰的な練習も同様だ。

親子間ですら、力にものをいわせると「虐待」という名がつく。ましてや他人同士の関係で、暴力を仲立ちにさせて何かが伝わるとは、到底思えない。

ちなみに、こうしたネタでPRを試みる学生さんに対しては、今のご時世こういうことを言葉にすると問題になるかもしれないから、もうちょっと表現を工夫しようか、とアドバイスすることを常にしている。そもそも、殴られて辛抱する学生を高く評価する会社なんて、ブラック企業だけではないのか、と内心思いながら。

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