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文章が苦手な人のために その2

まずは新聞の音読を

まず、なぜ「音読」か。音読が認知症の治療において脳に‘効く’ことはよく知られているが、語学習得の点からも有効なのだ。黙読が、言語的な記憶を担う脳の左側頭葉(特に左耳の上)を主に刺激するのに対し、音読は前頭葉(額の方)まで脳の広範囲を刺激している現象が観察された。おそらく、音読に見られる現象は、短期的に脳を刺激した言葉を記憶として定着させ、ひいては知識として活用できるように蓄積する脳内作業の表れだろう、と最近の研究が明らかにしている。

また、なぜ「新聞」なのか。理由は3つ。まずは、コストパフォーマンスの点から。経済、政治、社会現象を扱った、多様かつ最新の音読題材を、廉価で手に入れることができるのは新聞しかない。次に、扱っている内容自体が知っておいて損のない‘ニュース’である。あなたの仕事に有用な情報が載っているかもしれない。最後に、手軽に手に入れることができること。売店で買えなきゃダウンロードだってできる。このように新聞は、安い、早い、うまいのソンはない素材である。

やり方としては、とりあえず気に入った記事をひとつ、毎日声に読むだけで良い。事実関係をまとめることにまず苦手意識があれば、最新のニュースをまとめた記事(ベタ記事)から手がけるのがお勧めである。このとき注意するのは、いわゆる5W1H(いつ、どこで、だれが、どんな理由で、どのように、何をした)。これをどうまとめてあるかに注意しながら読むと効果的である。それに慣れたら、新聞の一面に載っている「コラム」(朝日:天声人語、読売:編集手帳)に手を伸ばすのがよいだろう。旬の話題を肴に、ベテラン記者がウンチクを総動員して書き上げた、手のかかった代物である。ただし、600字程度の短文かつ洒脱な文体で書かれているので、論文などお堅い文の見本にするのには向いていない。

では硬派の文章の参考はといえば、2面ないしは3面にある「社説」である。文字通り、ある時事問題に対して新聞社としての意見が述べてある。ただし、意見をぼかして書くことがオシャレだと勘違いしている記者さんがかなりおり、明確な主張が表れていないこともしばしばである。逆に言えば、「この社説適当にごまかしてるな」などと鑑賞できるようになれば、かなり読解力が付いてきたといえよう。

もう少し余力のある人は、文章全体を書き写してみるとよい。文の長短のリズムや読点(、)の打ち方が体得でき、おまけに最近めっきりスムーズに記憶から取り出せなくなった、漢字の練習にもなる。こうした音読、書き写しを最低2カ月は続けてみよう。「名文」を書くことはできなくても、実用に供する「良い文章」を書く力は必ずアップするはずだ。

じゃあ、「名文」と「良い文章」との違いは何か?次回触れてみたい。

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