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塩屋という町

LC研究所のある神戸の塩屋地区は、道路事情の悪さより都市開発から大きく取り残された。ただ、そのおかげで、町のあちこちで「昭和」以前がとどまっている。

まずは明治時代に建てられたグッゲンハイム邸が、地元では最も有名と言えよう。ちなみにここは、当研究所の会議室兼研修所である。ほかにローカルな観光案内には載っている旧後藤邸・ジョイス邸、ちょっと離れたところに某電器会社の会長が所有していたジェームズ邸があるが、研究所のお隣も、大きな飾り窓と煙突を備えた大正時代の洋館だ。

こうした異国情緒から一転、JR塩屋駅から住宅地に続く道は、傘をさしてすれちがうことができないほど狭い。そこをすり抜けて家に帰る人には、道に沿って立つ商店の店主らから「おかえり」「寒いね」の声がかかる。ここでは財布を忘れても大丈夫、「ごめん、明日持ってくる」の一言で済む。「顔面認証」がまだまだ有効な、昭和な通りである。

こうした町の個性に魅かれてか、ときどきTV局がやってくる。特にNHKは計4回は取材に来ており、私もエキストラとして「出演」したことがある。

1回はあまりの暑さで人通りがなかったためのにわか通行人、もう1回は、財布を持たずに買い物にきた、厚かましいおばちゃん役である。「やらせ」というなかれ。商店主が近所の住民を急遽エキストラ役で呼び出せるほど、前近代的な町であることには違いないのだ。

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