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大学就職率、93.6%に改善

文科省と厚労省の調査によると、ハローワークと大学との連携・支援強化の結果、就職率は昨年度の過去最低の91.0%から2.6ポイント改善した。大手から中小企業へと学生への視点を転じさせたのが就職率アップの理由という。5月15日、各紙の夕刊が一斉に報じていた。両省はさらにハローワーク・大学の連携を進め、500を超える大学の窓口に専門相談員を常駐させるらしい。

この記事前半は、結構な話だと思う。学生さんに「なんでこの企業を志望するの?」の代わりに「どこでこの企業を知ったの?」と聞くと、たいてい「CMで見たんっスよ」とか「えー、いっつもここの製品使っているし、ほか知らないから」という答えが返ってくるからだ。要は、見えるところしか就活しに行っていないのだ。

おまけに親が大手志向をあおっている。この場合の親とはたいてい「母親」だ。特に娘への影響力は絶大なものがある。「絶対につぶれないところに行くのよ!」という励ましを受け、落ちまくって10月ごろキャリアセンターにやってくる学生も多い。公務員をめざす理由もたいてい「つぶれないから」。日本の負債総額は現時点で983兆円、1世帯ごとの負担に換算して約1750万円(*)。超ベンチャー企業に就職するようなもんである。

では後半の話、「専門相談員を常駐」がなぜまずいか。大変失礼なことを言うようだが、若年者向けのハローワークの専門員は、私が知る限り「初心者マーク」が多いからだ。第2の人生を他人のために捧げたいという思いに燃えた団塊の世代、子育てを終えた主婦など。スキルが未熟であるうえ、現在の人材市場のニーズをよく理解していないので、勢い自分の時代と重ねて経験ベースで話をしたり、傾聴だけで終わってしまったりする。

地元企業・中小企業の求人データベースだけ共有し、あとは各大学にたいてい常駐している「キャリア相談員」にコンサルテーションを委ねた方が、ずっとスムーズに支援ができるのに。あとは、相談員のスキルアップ・情報提供の場だけお上が提供すればいい。いろんなところに首を突っ込んで、カネと労力の無駄遣いをするのはやめていただきたい。第一学生がかわいそうだ。

* 財部誠一「日本の借金時計」より http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html

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