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すべらない力

「すべらない○○」というタイトルを本につけると、売り上げもすべらないとの確信があるのだろう。アマゾンの検索では「すべらない就活」「スベらない商談」「すべらない敬語」「センター試験ですべらない(ある意味、意外性のないタイトルだ)」…が数十件登場する。

これらを見ていて、面白いことに気付いた。フジTVの『人志松本のすべらない話』の誕生は2004年ごろだ。だが、本の発刊は2010年ごろと最近のものが目につく。番組名から借用したのは明らかだが、なぜ最近なのか。また、どちらかというと無名の筆者が多いのも興味深い。

もうひとつの旬なタイトルは「××力」だ。これは、正確な数は調べられなかったが、「すべらない」との比率から言えば10倍は下らないだろう。勝間和代『断る力』、阿川佐和子『聞く力』、猪瀬直樹『決断する力』…有名どころが続々である。

発端は、ネガティブな響きを持つ「鈍感」と組み合わせた名タイトル、渡辺淳一『鈍感力』(2007年)ではないか。と思いきや、早稲田ビジネススクールが編み出した「現場力」というネーミング登場の方が2004年と古かった。代表作である遠藤功『現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件』は、日本企業の強みを説いた好書であった。が、どこに着目して「現場」としているのか、ややあいまいと感じたことを覚えている。

今、論理力と文章力に関する本を書いている。「すべらない力をつける!実践論理力」だったらベストセラー間違いなしと思いたい。しかし旬を逃すとイタさが際立つのが、この手のタイトルである。早く、陽の目を見せてやりたいものだ。

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