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category :    論理力養成ギプス講座

論理力養成ギプス講座  其の参

父ちゃんの指南を受け、ロジック・ツリーを書き終わり小首をかしげる息子。今シーズンの現状とかけ離れた、筆者の場面設定に不服なのだろうか。一体、何を考えているのか?



ロジック・ツリーは万能にはあらず!の巻 2/3

一徹:「息子よ、なんか不満げな顔をしとるが、どうしたのかな?」

息子:「根拠3『今季はどの球団も戦力的には変わらない』っていうのが、なんだかあいまいだなあと思って…」


ギプス2
         息子の書いたロジック・ツリー


一徹:「ほほう。『戦力的に変わらない』とは結局どういう意味じゃ?」

息子:「どのチームも大きな選手補強とかがなくて、チーム力にあまり変化がないって言いたいんだけど。でも良く考えたら…」

一徹:「何かあるのかな?」
息子:「打撃力のことばかり考えて、投手力についてはあんまり考えてなかった」
一徹:「ふふっ。やっと気付いたようじゃの。根拠から考えていくと、都合のよい事実ばかりを拾いがちじゃ。そもそも、優勝するにはどんな条件が必要か、考えたかの?」

息子:「投打のバランス、監督の采配、他チームの状態…。そういえば、誰だったか、アメリカの野球評論家がいってたなぁ。データを見たら、結局は失点が少ないチームの勝率が一番高いって」

一徹:「そうなんじゃ。自分の主張を支持しようということばかり考えとると、全体を見失ってしまう。それを防ぐためには、ロジック・ツリーの頭から考えるということが大切なんじゃ」

息子:「頭からって?」

一徹:「つまり、さっき言った、チームが優勝するための条件のことよ。論題を証明するには何をいうことができればよいか、これをまず考えたうえで、巨人の戦力の現状と照らし合わせればよい」

息子:「そうか。もういっぺん書きなおしてみるよ、父ちゃん」

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論理力養成ギプス講座  其の参

ロジック・ツリーは万能にはあらず!の巻 3/3


ギプス3
       息子が書きなおしたロジック・ツリー

息子:「前回のロジック・ツリーよりも冷静な感じがするね。それだけに、今の巨人に何が必要か、課題も見えた気がするよ」

一徹:「ロジック・ツリーを作ることに夢中になっていると、物事の都合の良い面ばかり見がちじゃ。ゆえに論証を行う前に、証明のためにはそもそも考えなければならないことは何か、これをしっかりと押さえておく必要があろう

息子:「本当にそうだね」

一徹:「討論(ディベート)は、ある一つの論題について、それを肯定する側と肯定しない側の2つのチームが、お互いの根拠アのつぶしあいをするものよ。これも一通り討論を終えた後、肯定と否定の立場を入れ替えて再び論じ合うんじゃ。それにより、問題が複眼的に見える」

息子:「じゃあ、わざと反対の主張に立って、ロジック・ツリーを作ってみてもいいんだね」
一徹:「早速取り組むがよい!」

(紙と鉛筆を用意し、自分でやってみぃっ!)
        image[1]

息子:「やっぱり課題は先発投手だ、ってことがわかってきたよ」

一徹:「そうじゃ。それさえ克服すれば、わが巨人軍は優勝よ。そして来シーズンも日本シリーズを制し、日本一の星に輝くのじゃ!」

息子:「父ちゃん、今はその前に、クライマックスシリーズがあるよ…」



一徹からの論理指南 その参
「ロジック・ツリー」作成上の注意点

・「それを証明するにはどんな材料があればよいか」をまず考える
・自分の都合のいい事実ばかり集めない
・反対の視点からロジックツリーを作るとなお効果的



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論理力養成ギプス講座  其の四

帰納法と演繹法 1

夕暮れ迫る多摩川グラウンド…いやいや、「道場」で遅くまで練習に励む影が2つ。一人は父ちゃんこと論理一徹。巨体をかがめて鉛筆を握りしめているもう一人は、彼の新弟子、オスマンである。アメリカで本場のロジカル・シンキングを勉強していたオスマンは、来日の際その資質を見込まれ、一徹のもとで日本流の論理思考を学ぶべく、修業を積むことになった。
以下、2回に分けての掲載で。


オスマン:「ボス!ソロソロ終リニシナイカ?モウ真ッ暗ダ」
一 徹 :「よかろう。今日のところはこれまでにしよう。秋の陽は本当に釣瓶落としじゃ」
オスマン:「アリガトウゴザイマシタ!」

オスマン:「腹ガ減ッタ。一緒ニ晩飯ヲ食ベナイカ」
一 徹 :「そうじゃのう。何にしようかの。久しぶりに肉でも食うか」
オスマン:「イエス、ボス。ダガモウ遅イシ、早くタベラレルモノガイイ。金モナイ。ダカラ安クテ、デモ旨イモノハナイダロウカ」
一 徹 :「となると、アメリカ人のお前は、マ×ドナルドじゃな」
オスマン:「Well…,No! 早イ、旨イ、安イノ、×野屋の牛丼ガイイ!」

一 徹 :「フフッ、オスマンよ。わしらの導出方法、つまり結論の出し方こそ、さっきまで勉強していた帰納法よ。それに気づかんか?」
オスマン:「What?!」

一 徹 :「ロジックツリーで書くと、すなわちこうなる」

吉野家

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論理力養成ギプス講座  其の四

帰納法と演繹法 2

吉野家

一 徹 :「いいかな?「×野屋の牛丼にしよう」という結論と「早い」「安い」「旨い」との間に、それぞれ「だから?」「なぜならば?」が成立しておる。これはまぎれもない帰納法じゃ」
オスマン:「フーム…」
一 徹 :「論理は何も特別なものではない。朝起きた時から夜寝るときまでの、日常の中に潜んでいるものよ」

オスマン:「マルデふぉーすノヨウダ」
一 徹 :「フォースか…本邦初上映の際の字幕では「理力」と訳されとったがの。まぁ、そんなことはどうでもよい。論理力はフォースとは違う。ジェダイならずとも、訓練次第で、誰でも身につけることができる」

オスマン:「デモボス、ドウシテボスト俺トノ結論ガ違ウンダ?俺ノ「早イ安イ旨イ」を聞いて、最初ボスハ「ま×どなると」ト言ッタ!」
一 徹 :「良いところに気付いたのう。それは、「前提」が違うからよ」

オスマン:「ゼンテイ?」
一 徹 :「Conditionsよ(学問的にはPremise)。わしは、アメリカ人であるお前の立場になって、本国で一般的に見られる食べ物屋の中から店名を選択した。それに対し、お前は日本国内の店からそれをやったからよ」
オスマン:「前提ガ違ウト結論マデ違ッテクルノカ…」
一 徹 :「じゃから、相手がどんな立場で語っているか、という点が大切なんじゃ」

オスマン:「ワカッタ!桃井社長ノ態度ガ急変シタト言ワレテイル理由ガ」
一 徹 :「今回の一連の巨人軍上層部の騒ぎのことかの?」
オスマン:「最初ハ、「こーち人事ハ現場ガ決メルベキダ」トイウ社会通念ヲ基二シテイタノニ、土壇場ニナッテ「なべつねガソウ言ウカラ」二判断基準自体ヲ変エタンダ!」
一 徹 :「このように、一般的な原則をあてはめて物事の結論を出すことを、演繹法という。よく覚えておくがよい」

オスマン:「デモボス、ドッチノ基準ヲ当テハメレバイイ?‘社会通念’カ?‘鶴ノ一声’カ?」
一 徹 :「‘鶴の一声’が、最も説得力を持つんじゃ…独裁体制に限ってはのう…」

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論理力養成ギプス講座  其の五

反証とは?1

久々登場、一徹とオスマンコンビ。どうも、どこかの道場からの帰りらしい。早足で駅に向かう2人だが、なぜかオスマンは不機嫌そうだ。何があったのか?


一 徹 :「ちょっと迷ってしまったが無事駅までついたの、オスマン」
オスマン:「…」
一 徹 :「ご機嫌斜めじゃな。何が気に入らん?」

オスマン:「…。ニホンジンハ不愉快ダ!」
一 徹 :「ほほう」
オスマン:「道ヲ聞イテイルノハおれナノニ、全員ぼすニ向カッテ道案内ヲスル。おれノ方ヲ見ルノヲ避ケ、絶対ニ視線ヲ合ワセナイ。ナゼダ!黒人ダカラ差別シテイルノカ」

一 徹 :「差別というより、『外人』だからよ。話が通じないかもしれないという恐れの気持ちがあるのじゃ」
オスマン:「デモおれハ、チャントシタ日本語ヲシャベッテイル」
一 徹 :「確かに。でもお前のその外人然とした顔つきで、判断されてしまうのじゃ」

オスマン:「OH!ぼす、それ前にセミナーで習ッタコトアル。人ハ見タメガ55%、声ノ調子デ38%判断サレ、内容ハ7%シカ聞イテイナイト。確カ、『めらびあんノ法則』ト言ッタ!」
一 徹 :「ふふっ、『メラビアンの法則』とな?いまだに信じておる奴がおるとは。お前も論理力を修業しておる身であろうに、未熟者めがぁっ」
オスマン:「WHAT!?」

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